和のサンデーディナー(後編)
2010.02.09 Tuesday
お料理の準備すべて整いました。皆さんにテーブルについていただき、まずはスープから。

一品目。「鰹だしであじつけたヴィシソワーズスープ」です。ヨーロッパ人の主食はじゃがいもなの?といいたくなるほど毎日の食卓に欠かせない根菜。ベルギーではフリットと呼ばれる揚げたじゃがいもをスナックとしてもよく食べます。今回は脇役としてではなく、主役としてスープで登場させました。もともと腹持ちのよいスープなので、食べ過ぎると後の料理にひびきます。量は控えめに、見た目で楽しめるよう楽しめるよう、ガラスの容器を使いました。

二品目。「和の前菜、三種盛り」です。ベルギー特産のムール貝、芽キャベツ、スナップエンドウのお浸し、数の子、まぐろの赤身のたたきに梅のソース、クレッソンを一葉添えました。黒、赤、緑、黄色、と彩りあざやかな前菜に、数の子の上に飾られた金粉が輝いて、これからのディナーの成功を約束しているかのようです。

三品目。「えびのグリル、白味噌ベシャメルソース」でアーモンドと松の実をうろこのように立てた細工物。これは手が凝ってます。付け合せには、そうめんをフライにし、彩りにシソ塩を横に添えました。

四品目、「天麩羅」。前後の料理を考慮して、メインは野菜、旬で美味しいかぼちゃ、インゲン豆、ミニアスパラ、鶏肉に梅ソースと岩のりをはさんで巻き込み、鳴門風に揚げました。天つゆの他、大根おろし、シソ塩、しょうがのみじん切りを薬味皿に盛り、銘々の取り皿につけるなど、細かい配慮も和のおもてなしです。

そして五品目です。いよいよメイン、佳境に入った頃に「握り寿司」。和食といえば、やはり寿司を期待されてしまうのが料理人のつらいところです。今回はこちらにあるネタを使い、マグロのヅケ、中トロ、ぶり、甘エビ、サーモンの5貫盛り。天麩羅をあげたそのすぐ後に頭を切り替え、賄い含めておよそ50貫の寿司を握った料理人。このあたりから、度胸すわって威厳さえ感じさせるほどの手さばきでした。

六品目、肉料理の「ポークフィレ、ゆず味噌仕立て」。大きなほう葉に、上品よく二切れのフィレ肉をのせました。既に下味をつけてこんがりローストされています。外側をじっくり焼いて、中はほんのりピンク色。強火で焼いた堅い肉に慣れているベルギー人に、是非ご賞味いただきたデリカシーです。

7品目、デザートは、「抹茶ティラミス」。前日に焼いた抹茶のスポンジに、あずきのクリーム、マスカルポーネを三段に重ね冷やしておいた自家製ティラミスに、日本から持ち込んだ黒糖のカラメルソースでデコレーション。仕上げにはお約束の抹茶を振り掛けて、よそ行きのお化粧を。塩漬けの桜の花を入れた白湯をあわせて、日本の美をそっとアピール。
**夕方5時から始まったディナーは、9時にデザートを出し、滞りなく終了。ディナーテーブルから、すわり心地のよいソファに移った客人からは、デザートのおかわりが所望されるほど、「抹茶ティラミス」は、甘いもの大好きのベルギー人のハートをしっかりと掴んだようです。どのコースもほとんど残り物なくきれいに平らげてくれたのには、料理人もほっと満足の吐息を漏らしたのではないでしょうか。富士山の麓、御殿場から、細いけれども丁寧に縒られたコヨリのようなご縁あって、極寒のベルギーにやってきた料理人、まずは、「ベルギーデビュー」、おめでとうございます。
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一品目。「鰹だしであじつけたヴィシソワーズスープ」です。ヨーロッパ人の主食はじゃがいもなの?といいたくなるほど毎日の食卓に欠かせない根菜。ベルギーではフリットと呼ばれる揚げたじゃがいもをスナックとしてもよく食べます。今回は脇役としてではなく、主役としてスープで登場させました。もともと腹持ちのよいスープなので、食べ過ぎると後の料理にひびきます。量は控えめに、見た目で楽しめるよう楽しめるよう、ガラスの容器を使いました。

二品目。「和の前菜、三種盛り」です。ベルギー特産のムール貝、芽キャベツ、スナップエンドウのお浸し、数の子、まぐろの赤身のたたきに梅のソース、クレッソンを一葉添えました。黒、赤、緑、黄色、と彩りあざやかな前菜に、数の子の上に飾られた金粉が輝いて、これからのディナーの成功を約束しているかのようです。

三品目。「えびのグリル、白味噌ベシャメルソース」でアーモンドと松の実をうろこのように立てた細工物。これは手が凝ってます。付け合せには、そうめんをフライにし、彩りにシソ塩を横に添えました。

四品目、「天麩羅」。前後の料理を考慮して、メインは野菜、旬で美味しいかぼちゃ、インゲン豆、ミニアスパラ、鶏肉に梅ソースと岩のりをはさんで巻き込み、鳴門風に揚げました。天つゆの他、大根おろし、シソ塩、しょうがのみじん切りを薬味皿に盛り、銘々の取り皿につけるなど、細かい配慮も和のおもてなしです。

そして五品目です。いよいよメイン、佳境に入った頃に「握り寿司」。和食といえば、やはり寿司を期待されてしまうのが料理人のつらいところです。今回はこちらにあるネタを使い、マグロのヅケ、中トロ、ぶり、甘エビ、サーモンの5貫盛り。天麩羅をあげたそのすぐ後に頭を切り替え、賄い含めておよそ50貫の寿司を握った料理人。このあたりから、度胸すわって威厳さえ感じさせるほどの手さばきでした。

六品目、肉料理の「ポークフィレ、ゆず味噌仕立て」。大きなほう葉に、上品よく二切れのフィレ肉をのせました。既に下味をつけてこんがりローストされています。外側をじっくり焼いて、中はほんのりピンク色。強火で焼いた堅い肉に慣れているベルギー人に、是非ご賞味いただきたデリカシーです。

7品目、デザートは、「抹茶ティラミス」。前日に焼いた抹茶のスポンジに、あずきのクリーム、マスカルポーネを三段に重ね冷やしておいた自家製ティラミスに、日本から持ち込んだ黒糖のカラメルソースでデコレーション。仕上げにはお約束の抹茶を振り掛けて、よそ行きのお化粧を。塩漬けの桜の花を入れた白湯をあわせて、日本の美をそっとアピール。
**夕方5時から始まったディナーは、9時にデザートを出し、滞りなく終了。ディナーテーブルから、すわり心地のよいソファに移った客人からは、デザートのおかわりが所望されるほど、「抹茶ティラミス」は、甘いもの大好きのベルギー人のハートをしっかりと掴んだようです。どのコースもほとんど残り物なくきれいに平らげてくれたのには、料理人もほっと満足の吐息を漏らしたのではないでしょうか。富士山の麓、御殿場から、細いけれども丁寧に縒られたコヨリのようなご縁あって、極寒のベルギーにやってきた料理人、まずは、「ベルギーデビュー」、おめでとうございます。
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