8月のパリの空
2008.08.07 Thursday

8月ともなると、日中は気温が30度を超える日も珍しくなくなったパリ。空も突き抜けるように高く青い。

セーヌ通りのギャラリーもすべてシャッターをおろしてしまう。普段は違法駐車のクルマで一杯の通りも両手を広げたように広い。

1年が過ぎて、すっかり定着した、パリ市の貸し自転車「VELIB」。広くなったセーヌ河畔を風を切って走り抜ける醍醐味も、クルマが少ない8月ならではの楽しみだ。(VELIBの使い方は慣れるまでちょっと難しい。日本語での詳しい解説はこちらのサイト「カイエ・ド・パリ」が親切です。
夏のギメ美術館_北斎 (1760年-1849年)
2008.07.29 Tuesday
パリのギメ美術館に行って、後1週間で終わってしまうという「北斎展」2008年5月21日(水)― 8月4日(月)を観て来ました。特急電車THALYS(タリス)で行けばドアツードアで2時間ちょっと。パリもブリュッセルからだと通勤圏なんですね。運がいいと、ラストミニッツの半額のチケットや、オペラや展覧会も割引特典が利用できます。
列に並ぶこと15分。爽やかな夏日でそよ風も吹いていたので、待つことはあまり苦になりません。むしろ館内に入ってからの込み具合に少々とまどいました。もともと版画は大きなサイズではないので、みんなできゅうきゅうになってのぞきこむ感じ。北斎はフランス人にも熱心な収集家が多く、今回の展覧会も日仏の外交150年記念というだけではなく、そうした収集家の情熱を一堂に集めるという目的があったとか。(展覧会の責任者でもある学芸員エレーヌ・バイユさんのインタビューの一部が、ギメのサイトからダウンロードして聞くことができます。)

その奇抜な構図や人の描写、北斎の画才を十分に披露するコレクション、こんなにギメが北斎のコレクションを所蔵していたことに感心。インテリアの装飾にするにはちょっとね…、とフレーミングされた富士や鯉など、鮮やかな色でも有名な作品にはそれほど引かれるものは感じなかったのですが、展示の後半で、習作や、モノトーンのスケッチなど、刷り絵になる前のデッサンが、新鮮でとてもよかったです。これら完成前の作品には、作家の自由な発想、そのときのインスピレーションがそのまま引かれた線やとめおかれた筆のその位置に残っているで、このような未公開の作品が収集家の寄贈によりギメのコレクションに加わったことは、北斎研究がさらに発展、これまでとまったく異なる視点からの評価を可能にさせた、とのこと。なるほど、最終地点よりもプロセスに多くのドラマがある、ということに納得いたしました。
東京目黒、碑文谷コンクリートハウス−2−
2008.07.27 Sunday

ところで、碑文谷ショールームは、コンクリート打ち放しの斬新な近代建築でした。この空間で、「アートのある暮らし」をコンセプトに、フレンチアンティークを輸入販売。画像はフランスの家具の色々な時代や様式を代表する椅子たちです。
70年代から80年代にかけて、安藤忠雄さんなどの有名建築家がこぞって、この無機質な素材を使っての、生活感のない新しいタイプの住宅をデザインされています。


この建物も、ちょうど手のひらをかたどって指が5本開いた位置に5戸の住宅が連なるというコンセプト。そのうちの一戸をメゾンダールのショールームとして使っていました。親指にあたる1戸はこの画像では見えないのですが、左に少し離れて丸いドーム型で、中に吹き抜けのガラス張りの庭がありました。
東京目黒、碑文谷コンクリートハウス
ブリュッセルで見つけた見せる収納
2008.07.21 Monday
今週は月曜日が祝日という「ロングウィーケンド」。ブリュッセルまで足を伸ばして、落ち着いた住宅街の一角にある収納棚のショールームを見てきました。

見た目シンプルでありながらデザイン性があって実用的。そんな収納棚を探していた私の目的にぴったり。この棚を発案したというオーナーは、温厚で親しみやすい人柄。商品について質問をいくつかすると、すぐに気さくに応えてくれました。市場に出てからすでに30年という商品は、既に日本の「無印良品」でも取り扱いがあるそうな。何でも早いですね。日本は!

この収納棚の特徴は、組み合わせが自由なボックスで構成されていること。高さや幅、収納ボックスの数を自由に組み変えることができます。

ただ、こちらの新しいデザイン、「MARK II」(なんだか車の名前のようですが)はまだ紹介されていないらしい。グレーのメタルチックな枠(でも実はMDF)に大きさも形も多少ヴァリエーションを持たせたタイプ。横にスライドさせて位置も自由に調整できるところが素晴らしい。モンドリアンの絵画のように幾何学的なバランスを色々工夫して楽しめますね。

見た目シンプルでありながらデザイン性があって実用的。そんな収納棚を探していた私の目的にぴったり。この棚を発案したというオーナーは、温厚で親しみやすい人柄。商品について質問をいくつかすると、すぐに気さくに応えてくれました。市場に出てからすでに30年という商品は、既に日本の「無印良品」でも取り扱いがあるそうな。何でも早いですね。日本は!

この収納棚の特徴は、組み合わせが自由なボックスで構成されていること。高さや幅、収納ボックスの数を自由に組み変えることができます。

ただ、こちらの新しいデザイン、「MARK II」(なんだか車の名前のようですが)はまだ紹介されていないらしい。グレーのメタルチックな枠(でも実はMDF)に大きさも形も多少ヴァリエーションを持たせたタイプ。横にスライドさせて位置も自由に調整できるところが素晴らしい。モンドリアンの絵画のように幾何学的なバランスを色々工夫して楽しめますね。
ラタンのアンダープレート
2008.07.20 Sunday

最近、ラタンスタイルでちょっとブームなのが、「アンダープレート」。さる人気ブログで紹介されたことがきっかけとなり、日本全国からご注文が殺到しています。画像は、ラタンスタイルのお得意様、山田茂子さんのお宅で開かれたサロンでの、アンダープレートのアレンジ。食物ではなく、こうした涼やかなお花のアレンジをしても、テーブル周りが映えますね!山田さんはメゾンダールのお得意様でもあり、「フレンチコロニアル」スタイルを徹底的に追求して、イタリアモダンな現代建築のご自宅を、女性らしい感性でデコレートされました。そのインテリアに向けた情熱がさらに発展して、ご自身のインテリアコーディネーションビジネスをスタート。詳細は、山田さんのHPでご覧いただけます。
また、このサロンで南仏の食文化や見所などをレクチャーされたのが、石澤季里さん、アンティークに関わる教育事業に携わりながら、ヨーロッパと日本を行き来する中、ライフスタイルや食文化、アンティークなどの本も出されています。
7月のパリ_行く人、来る人
2008.07.18 Friday

7月14日が過ぎると、パリは一変する。夏のバカンスでパリを留守にするパリジャン、その反対に夏のパリを楽しもうとする外国人で、パリの街を闊歩する人が入れ替わるこの時期。私のパリのアパルトマンも、7月は1週間ごとに新しいゲストをお迎えしています。お客様はどんな方々かというと、まず人種は、日本人の他、アメリカ人、オーストラリア人、英国人、アイルランド人と様々。滞在される方の構成や年代は、30−50歳代のご夫婦、カップルが最も多いです。思うに、20代の若者は「暮らすようにパリを楽しむ」というよりは、経済的な条件を優先するのでは。日本の方だと、30代のキャリアウーマンが、60代のお母様を誘っての、女性2人の組み合わせがこれまで3組ほど。小さなアパルトマンだと、お友達同士よりも姉妹のような母娘での方が、気兼ねがなくてラク、親孝行もできるし?

デュプレックス(部屋の中に階段がある2層式)のアパルトマンで、階段がやや急傾斜なので、小さいお子さんには向きません。「それでも是非」と、サイトの紹介の写真を見て申し込まれた日本からのお客様がいて、若いお祖母様と、ママ、3歳のボクという構成でした。(パパは日本でお仕事、お留守番なのかしら?)小さいお子さんがいると、レストランでお食事というのが結構難しいので、キッチンのあるアパルトマンは、確かにゆっくりと滞在するには便利なのでしょう。意外に少ないのが、お仕事などで来られる方、アパルトマンでゆっくり、というよりは、フロントやコンシエルジュサービスがあって、クリーニングも毎日入るホテルの方がやはり使い勝手がよい、とのことでしょうか。サンジェルマン界隈、左岸のギャラリー街の真ん中に位置するこのアパルトマンには、24時間のインターネットやコピア&プリンタなども設置しているので、「物を書いたり、アート関連の取材をしたりする方にも是非利用してもらえたら…」、とオーナーは密かに考えております。
メゾンダールのサイトリニューアル!
ファム・ファタル−運命を狂わせるほど魅力的な女性たち
2008.06.24 Tuesday
オペラの椿姫は何度か観ましたが、バレエは今回が初めて。バレエでは、マルグリットが亡くなって、遺品がオークションに掛けられるシーンから始まります。印象的なのは、やはり踊るパリのバレリーナたちの見目麗しさ。つま先のしなりとうなじのラインは、まさに鍛えられたカラダで創る造形美の極限。
そして、この舞台でも、見つけました。ラタンのサロンチェア。マルグリットが、アルマンの父親から「息子の人生を破滅させないでくれ」と懇願される、その部屋には、ひっそりと、2人の愛の暮らしを見つめ続けていたかのようなラタンの肘掛椅子が、ティーテーブルを挟んで2脚。パリの舞台は、もともとオブジェをたくさん出すよりは、数は少なく印象的に、そして光の具合で幾重にも効果を演出するのが特徴です。
このラタンの椅子のイメージが思い浮かばない方は、「エマニュエル婦人」(シルビア・クリステル主演)の衝撃的なポスターをご存知でしょうか。彼女もまさしく「ファム・ファタル」。美しく、悪魔的な魅力と子供のような無防備さを兼ね備えた人。その彼女がしどけなく座っていた椅子が、ラタンの大きな背もたれのある肘掛椅子でした。





